神戸市の高2刺殺、懲役18年 当時17歳の男、裁判員裁判

神戸地方裁判所

 神戸市の路上で2010年に私立高2年堤将太さん=当時(16)=を刺殺したとして殺人罪に問われた当時17歳の男(30)=愛知県豊山町=の裁判員裁判で、神戸地裁(丸田顕裁判長)は23日、懲役18年(求刑懲役20年)の判決を言い渡した。

 裁判で男は堤さんを刺したことは認めた上で「殺すつもりはなかった」と殺意を否認。弁護側は、事件当時精神疾患があり、心神耗弱状態だったと主張した。

 検察側は、ナイフで堤さんの胸など上半身を複数回刺し、人を死亡させる危険性が高いと分かりながらの行為で殺意があると指摘。精神鑑定の結果などから男に精神障害はなく、完全責任能力があったとしていた。

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