京都・福知山市の連続不審火、放火疑いで19歳大学生逮捕 神社全焼など6件発生

京都府警本部

 京都府福知山市内で不審火が相次いでいる事件で、京都府警捜査1課と福知山署は23日、建造物侵入と建造物等以外放火の疑いで、同市の大学生の男(19)を逮捕した。

 府警によると、5月下旬以降、空き家や神社、ホームセンターなど6件で不審火が続いている。現場付近の防犯カメラの映像などから、男が放火した疑いが高まったとして逮捕した。府警は、連続放火の可能性もあるとして捜査しているが、男が6件すべての不審火に関わったかどうか慎重に調べる。

 逮捕容疑は、今月18日午前2時25~30分ごろ、同市土師宮町のホームセンターの店舗敷地に侵入し、放火する目的で、敷地に置かれた段ボール箱などを燃やした疑い。

 福知山市内の不審火を巡っては、6件が半径1キロ圏内で起きている。5月24日、同市前田の空き家で雨戸1枚が燃えた。6月15日午後8時ごろ、近くの愛宕神社(同市土師)の本殿が全焼し、17日午前0時ごろには一宮神社(同市堀)で、本殿を囲む板塀の一部などが燃えた。

 18日午前2時半ごろにはホームセンター(同市土師宮町)の入り口付近に積まれた商品や段ボールの一部が燃えた。19日午後6時ごろには空き家(同市土師)の縁側の一部が焦げており、21日朝には70代男性宅(同市前田)の壁の一部が黒く焦げていた。

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