緊急告知FMラジオ普及後押し 倉敷市、購入費補助スタート

倉敷市役所

 倉敷市は、災害時の避難情報などを自動で知らせる緊急告知FMラジオ「こくっち」の購入費補助を始めた。遮蔽(しゃへい)性の高い住居の増加などに伴い屋外の拡声塔による放送を見直す方針で、確実な情報伝達手段として普及を後押しする。

 ラジオはエフエムくらしき(同市白楽町)の電波を受信し、緊急地震速報、避難指示や高齢者等避難といった災害が懸念される場合の防災情報などを流す。電源を切っていても自動的に起動し、大音量で知らせる。

 緊急情報はスマートフォンでも得られるため、スマホを所有しない65歳以上のみの世帯か、自力避難が難しい避難行動要支援者に補助対象を限定。1台1万450円のラジオを2千円で購入できるよう、差額を補助する。

 取扱店はエフエムくらしき、児島市民交流センター(同市児島味野)、玉島市民交流センター(同市玉島阿賀崎)、たけのこ茶屋(同市真備町箭田)の4カ所。希望者は店に申込書を提出し、自己負担分の2千円を支払う。

 拡声塔は学校や公民館など市内355カ所に設置しており、2025年度末に放送を終える。

 問い合わせは市危機管理課(086―426―3645)。

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