村上氏側含めれば否決 コスモの買収防衛策

 石油元売り大手コスモエネルギーホールディングスが22日開いた定時株主総会で可決された買収防衛策発動に関する議案は、賛成率が59.54%にとどまったことが23日、分かった。採決で除外した村上世彰氏が関わる投資会社シティインデックスイレブンス(東京)側の議決権を含めると、否決されたことになる。

 コスモが23日、関東財務局に提出した臨時報告書で賛成率を明らかにした。防衛策は、村上氏側が持つ約2割の議決権を除く「マジョリティー・オブ・マイノリティー」(MOM)と呼ばれる異例の方法で諮られた。

 コスモの担当者は、村上氏側の議決権を含めて考えることは「誤り」と説明している。

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