マルーン5『Songs About Jane』についてあなたが知らない(かもしれない)20の事

2002年6月25日にリリースされたマルーン5のデビュー・アルバム『Songs About Jane』は、運命的な恋の物語を歌いながら、世界中で1,000万枚以上のセールスを記録した。バンドを一躍有名にしたこの大ヒット・アルバムについて、読者の皆さんが知らない(かもしれない)20のことについてご紹介しよう。

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1. 録音場所

バンドはカリフォルニア出身であるにもかかわらず、『Songs About Jane』の多くの核となる部分は、ニューヨークで生活している間に開発された。

2. ジェーンと出会った場所

アダム・レヴィーンは、アルバムタイトルにもなった元彼女のジェーン・ハーマンをガソリンスタンドで初めて見かけたという。2人は別れるまで数年間交際した。その後、彼女はヴォーグ誌のライターとして活躍した。

3. 売り上げ

アルバムのセールスは徐々に伸びていったが、『Songs About Jane』は2004年末までに全米で約300万枚を売り上げ、UKとオーストラリアではチャートのトップに立った。

4. 不発のシングル

アルバム収録曲「Must Get Out」はアルバムのラスト・シングルとして選ばれたが、2004年4月にUKでトップ40圏内に入ったものの、全米シングル・チャートには全くランクインしなかった。

https://www.youtube.com/watch?v=kSsFN8g9FBM

5. 「This Love」の歌詞は放送禁止?

「This Love」の“蒸し暑い”歌詞はMTVの規制の対象となり、ビデオの放送用に特にきわどいセリフの部分が作り直された。ラジオの選曲プログラマーたちは気にしなかったようだ。

https://www.youtube.com/watch?v=XPpTgCho5ZA

6. 10周年記念盤

2012年、このアルバムの10周年記念エディションは、オリジナル・リリースと、主に楽曲のデモで構成された2枚目のCDが対になっている。

7. アルバムチャート最高位

『Songs About Jane』は全米で2004年最大のセールスを記録したが、全米アルバムチャートのトップ5には入れず、最高位は6位となった。

8. ジェーンとの関係

アルバムタイトルにもなった恋人ジェーン・ハーマンとの関係は破綻したが、アダム・レヴィーンは2人の関係は現在も友好的であると主張している。

9. 発売当時のアルバムの評価

何百万枚ものセールスを記録し、名盤と賞賛されたにもかかわらず、ロック専門誌の鼻持ちならない批評家たちは、このアルバムに対する最初の反応には賛否両論があり、ローリング・ストーン誌は5つ星のうち3つ星をつけただけだった。

10. アルバム全曲にアダムとジェーンの関係

収録されている12曲のすべてに、アダムとジェーン・ハーマンの関係についての言及が少なくとも1つは含まれている。

11. グラミー賞

マルーン5は2005年のグラミー賞で最優秀新人賞に選ばれた。翌年、「This Love」は、ザ・キラーズとブラック・アイド・ピーズの挑戦を退け、最優秀ポップ・パフォーマンス・バイ・ア・デュオ・オア・グループ・ウィズ・ヴォーカル部門でも受賞を果たした。

12. オーストラリアでの成功

「She Will Be Loved」は世界中で好調だったが、特にオーストラリアでは5週連続でシングル・チャートの首位を獲得した。

https://www.youtube.com/watch?v=nIjVuRTm-dc

13. ドラマーの負傷

『Songs About Jane』の成功に続く猛烈なツアー・スケジュールにより、ドラマーのライアン・デュシックは肩と手首の古傷が再発して、いくつかのライヴを欠席することになった。そして2006年、彼はグループを脱退した。

14. 「Sunday Morning」がきっかけ

最終的にアルバムの4枚目のシングルとしてリリースされた「Sunday Morning」は、マルーン5がオクトーン・レコードと契約するきっかけとなった曲と言われている。

https://www.youtube.com/watch?v=S2Cti12XBw4

15. 女優ラシダ・ジョーンズが参加

人気コメディ番組『パークス・アンド・レクリエーション』で有名な女優ラシダ・ジョーンズが、アルバムに収録された「Tangled」「Secret」「Not Coming Home」でバッキング・ヴォーカルを務めている。

https://www.youtube.com/watch?v=RGwXUCEEJHs

16. マドンナとフェイス・ノー・モアのプロデューサー

マルーン5は、『Songs About Jane』の共同制作に、マドンナとの仕事で受賞したばかりのマーク・エンダートと、フェイス・ノー・モアとの仕事で有名なプロデューサーのマット・ウォレスを起用した。

17. アメリカ以外ではCD発売は翌年

『Songs About Jane』は2002年6月にアメリカでリリースされたが、他の国でCDが発売されたのはそれから約1年後のことだった。UKでは2003年5月に(日本では2003年7月23日に)リリースされている。

18. ライヴEP

『1.22.03.Acoustic』はマルーン5が2004年6月にリリースしたライヴEPで、『Songs About Jane』の大ヒット曲を含む、ニューヨークのヒット・ファクトリーで録音された音源を収録している。全米でゴールド・ディスク、全英でシルバー・ディスクを獲得した。

19. シェリル・クロウとのフェス

マルーン5は『Songs About Jane』を引っさげて世界中を広範囲にツアーしたが、アルバム発売時期にはシェリル・クロウとフェスティバルを行うなどした。

20. 初版のレコード

『Songs About Jane』のオリジナル・レコードは希少で、マルーン5のコレクターの間でレアものとされている。2015年にようやくレコードで再発された。

Written by Mark Elliott

© ユニバーサル ミュージック合同会社