SBI、地銀連合へ再加速 傘下の新生銀行は上場廃止

SBI新生銀行を巡る今後の動き

 SBIホールディングス(HD)は23日、傘下のSBI新生銀行に対する株式公開買い付け(TOB)を終了した。TOB成立後、東京証券取引所から上場廃止となる見通しだ。SBIHDは重要戦略に掲げる地方銀行の連合構想を再加速させる。SBI新生銀に残る公的資金約3500億円の早期返済に向け、国との協議も急ぐ。

 SBI新生銀は1998年に経営破綻した旧日本長期信用銀行を源流とする。新生銀となって2004年に上場を果たしたが、再び市場から姿を消すことになる。SBIHDは「第4のメガバンク構想」の中核にSBI新生銀を据え、地銀10行との連合形成を目指している。

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