ユベントスが来季のECL出場を辞退へ? FFP巡るUEFAとの“司法取引”がスタートか

[写真:Getty Images]

ユベントスがヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)出場を辞退する方向で動いているようだ。イタリア『カルチョメルカート』が伝えている。

不正会計に対するペナルティとしてセリエAの勝ち点「10」を剥奪されたユベントス。これがなければチャンピオンズリーグ(CL)圏内の4位以内でフィニッシュしていたが、最終順位は7位となり、かろうじて来シーズンのECL出場権を獲得した格好となった。

一方で、ファイナンシャル・フェアプレー(FFP)を巡る欧州サッカー連盟(UEFA)の調査は現在も続いており、今後さらなる制裁が与えられる可能性も。これに対し、いわば“司法取引”として、ECL出場を辞退するかわりに制裁を免れることを目論み、交渉団がUEFA本部で協議に臨んでいるという。

また、UEFA公式サイト・ECLページの「2023-24シーズンの出場チーム」の中には、現地時間22日午後10時ごろまでユベントスの名前がなかった模様。その後、ユベントスも掲載され、UEFAは人為的ミスだったと説明しているようだが、これは「今後起こりうる出来事のヒントかもしれない」と考えられている。

財政難のユベントスにとってCL不参加が経営にもたらす打撃は小さくないことが想像に難くないなか、FFPを巡る制裁を受けるよりもECL不参加の方がダメージは少ない、と踏んだということなのだろうか。

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