アイスや缶詰 中元商戦で人気 岡山県内百貨店、売り込みに力

買い物客でにぎわう岡山高島屋の中元コーナー

 中元商戦が岡山県内の百貨店でピークを迎え、各店では23日も担当スタッフを増やすなどして対応した。電気料金の高騰による節電意識の高まりや今年も訪れそうな暑い夏を念頭に、涼が取れるアイスクリームのほか、常温で長期保存ができる缶詰などが人気を集めており、売り込みに力を入れている。

 岡山高島屋(岡山市北区本町)は中元コーナーに約700点を用意し、売れ筋はマンゴーやマスカットのシャーベットのほか、そうめんなど。カタログでは、アイスクリームの詰め合わせや豚の角煮が入った缶詰セットを特集しており、注文が相次いでいるという。

 コーナーを開設した7日以降、15人前後のスタッフで対応していたが、徐々に増やし、23日は約20人にした。一部商品を早期割り引きする期間(30日まで)の最後の土日とあって、24、25日は35人態勢にする。

 同店は「全体の売り上げは前年とほぼ同じペース。近年増えている自分へのご褒美用の商品もそろえた。幅広い形で提案していきたい」としている。

 天満屋岡山店(同表町)も24、25日はスタッフを通常の1.5~2倍に増やす。アイスは例年の1.5倍に当たる約50点を扱っている。「中元全体の売り上げが前年から7%落ちる中で、アイスは5%増えている。暑さはこれからが本番。今後さらに伸びることを期待したい」と同店。

 天満屋倉敷店(倉敷市阿知)、同津山店(津山市新魚町)も中元コーナーを設けており、ピークは7月上旬まで続く見通し。

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