小中一貫校関連経費を削除 笠岡市議会予算決算委 修正案可決

笠岡市役所

 笠岡市教委が2026年度に金浦中学校区で開校を予定する施設一体型小中一貫校について、市議会予算決算委員会は23日、23年度一般会計補正予算案から関連経費48万円を削除する修正案を全会一致で可決した。

 26日の6月定例会本会議で修正案が可決される見通しで、市教委が開校スケジュールの見直しを迫られる可能性もある。

 一貫校は金浦中(同市吉浜)敷地内に近隣3小(金浦、城見、陶山)を統合した校舎を新築し、既存校舎と接続させる形で開設する。予算案には、敷地の南側に新校舎を建設する案を検討委員会に諮るための経費が計上されていた。これに対して委員からは、18年の西日本豪雨で同中が浸水被害を受けたことを踏まえ「被害の検証ができていないのに計画を進めるのはおかしい」との意見が出た。

 計画を巡っては本年度当初予算案でも、土砂災害警戒区域に含まれる敷地北側に校舎を整備するための設計費が削除されている。森山一成教育部長は取材に対し「本会議の採決結果を踏まえて対応を協議したい」と述べた。

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