河井夫妻の大規模買収事件をめぐる被買収側の裁判で、元広島市議が初公判で無罪を主張しました。
起訴状によりますと、元広島市議会議員の 伊藤昭善 被告は、4年前の参議院選挙をめぐり、河井案里 氏を当選させる目的と知りながら、夫・河井克行 元法務大臣から現金あわせて50万円を受け取った罪に問われています。
伊藤被告は、23日の初公判で「現金が選挙運動の報酬として供与されるとは知らなかった」などとして無罪を主張しました。
検察側は、冒頭陳述で「克行氏と面会した際に案里氏の選挙ハガキを渡されるなどし、選挙での支援を依頼された。その後、車内で現金の入った封筒を上着ポケットに入れられた」と指摘しました。
弁護側は、「現金の趣旨は当選祝いと党勢拡大だ」と主張していて、7月、克行氏の尋問を予定しているということです。
伊藤被告は、ことし4月の広島市議選に立候補しましたが、落選しています。