水墨画彩る明かり 大谷さんと教室生50人の近作展 「工夫凝らした作品見て」/岡山・津山市

第25回「南椛墨画会展」が23日、岡山県津山市新魚町のアルネ津山4階・市立文化展示ホールで始まり、四季の花木や山水などを描いた意欲作に来館者が見入っている。25日まで。

主宰する大谷南椛さんと市内外の計15教室で指導を受ける同会(小椋南康会長)の50人が、近作計約150点を出展した。

会場には里山や渓谷といった自然の風景を描いた水墨画のほか、顔彩に薄い墨を混ぜて落ち着きを出した花や虫の絵などがずらり。前会長の故・太田南啓さんの「鶴山城跡」をはじめとした3点は、墨の濃淡で奥行きを表現し、幽玄な雰囲気を醸し出している。

また、作品とインテリアを合わせた新たな試みとして、お化けや龍、花を施した枠無しちょうちんも展示しており、やわらかな明かりが会場を彩っている。

大谷さんは「開催25周年を迎えるにあたり、会員たちが創意工夫を凝らして頑張って制作した作品を見に来てほしい。額縁や掛け軸以外の作品も趣があるのでぜひ楽しんで」とPRしている。

© 津山朝日新聞社