伊代表GKヴィカーリオのスパーズ加入迫る! 今週末にもロンドン入りへ

[写真:Getty Images]

トッテナムがエンポリのイタリア代表GKグリエルモ・ヴィカーリオ(26)の獲得を決定的なモノとしたようだ。

長らく守護神を務めた元フランス代表GKウーゴ・ロリス(36)が退団希望を公言したことで、後継者探しが急務となっているトッテナム。当初はブレントフォードのスペイン代表GKダビド・ラヤ(27)をターゲットに定め、個人間で合意を取り付けたが、ビーズが要求する法外な4000万ポンド(約72億7000万円)の移籍金支払いをきらい、交渉から手を引いた。

そういった中、先日までリクルート部門を取り仕切っていたファビオ・パラティチ氏の時代からリストアップしていたヴィカーリオへターゲット変更。

移籍市場に精通するジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、トッテナムはステップアップを望むイタリア代表GKと2028年までの5年契約で合意。

さらに、クラブ間の交渉においても、アドオンを含めた総額1900万ユーロ(約29億5000万円)程度の金額で合意を取り付けたという。

そして、ヴィカーリオは今週末にもメディカルチェックを受けるためにロンドンへ渡り、アンジェ・ポステコグルー新体制での最初の新戦力となる見込みだ。

ウディネーゼでプロキャリアをスタートしたヴィカーリオは、ヴェネツィア、カリアリといったクラブを渡り歩き、2021年夏にエンポリへレンタル加入。すぐさま正GKのポジションを獲得すると、完全移籍に切り替わった今シーズンはセリエA31試合に出場した。

傑出したアスリート能力に加え、GKとしての基本スキルが非常に高くシュートストップ、ハイボール処理に関してはセリエA屈指だ。足元の技術に関しては、高いビルドアップ能力を求めるポステコグルーの水準に達しているかは微妙だが、近年は積極的に改善に取り組んでおり、大きな伸びしろを残す。

先日にイタリア代表のレジェンドであるジャンルカ・パリュウカ氏は、「ヴィカーリオはとても良いGKで、移籍市場で最も注目されるGKになる。私がセリエAで最も好きなGKであり、ステップアップのために適切な成熟度を持っている」と、その才能に太鼓判を押していた。

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