米紙ニューヨーク・タイムズは23日までに、1912年に沈没した英豪華客船タイタニック号の残骸を見るツアーで潜水艇の操縦士を務めていた男性の妻が、タイタニック号沈没で犠牲になった夫婦の子孫だったと報じた。操縦士はツアー運営会社の最高経営責任者(CEO)。潜水艇に乗った5人全員は死亡したとみられている。
同紙によると、CEOの妻は、米大手百貨店メーシーズの共同オーナーだった夫婦のやしゃご。夫婦はタイタニック号の1等船室の乗客だった。夫は沈没する船に女性や子どもが残る中、救命ボートに移るのを拒否し、妻も夫と一緒に船にとどまり、甲板で腕を組み合いながら船と共に海に沈んだという。