「第44回ABCお笑いグランプリ」ファイナリスト12組が決定! 令和ロマンらが意気込みを語る!!

今年で44回目を迎える「ABCお笑いグランプリ」の最終予選が6月22日に行われ、7月9日に行われる決勝に進出する12組が発表された。

出場資格は芸歴10年目以下の若手芸人たちが、漫才、コント、ピン芸、歌ネタ、落語など何でもありのオールジャンルの中で競い合い、大会の優勝者には賞金100万円が贈られる「ABCお笑いグランプリ」。今年は全国から575組がエントリーし、最終予選では44組が決勝進出を懸けてネタを披露した。

最終予選のMCは、昨年の「M-1グランプリ」でファイナリストに残ったさや香(新山、石井)が担当。新山が「全組ネタを見たんですけど大接戦やと思います。これ、引き分けの可能性もあると思う」と口にすると、これに南海キャンディーズ・山里亮太は「それを僕が言ったら、2、3発殴られるの覚悟しないと!」と言って笑いを誘った。

そして、44組が緊張した面持ちでいる中、山里から決勝進出者の名前が呼ばれた。決勝に進出したのは、ダブルヒガシ、ダウ90000、ハイツ友の会、こたけ正義感、オフローズ、ストレッチーズ、素敵じゃないか、サスペンダーズ、天才ピアニスト、友田オレ、ヨネダ2000、令和ロマンの12組。

昨年決勝に進出したダウ90000・蓮見翔は「去年めっちゃスベったのでめっちゃうれしいです!」と喜びの声を上げ、同じく天才ピアニスト・竹内知咲も「去年負けた時からここに向けて頑張ってきた」と告白。さらに、昨年決勝で涙をのんだこたけ正義感も「今年は優勝でリベンジしたい。進化した姿を見てほしいです」と意気込んだ。その一方で、ハインツ友の会はそろって小さくガッツポーズと、喜び方もローテンション。現役の早稲田大学の学生で、昨年10月に初舞台を踏んだばかりの友田はまだ21才という若さということで、会場中から驚きの声が上がる場面も。

続いて、決勝戦ファーストステージのブロックの振り分けも行われ、A・B・Cの三つに分けられた。1ブロックで4組が対決し、それぞれのブロックを勝ち上がった3組がファイナルラウンドで優勝を争うことになる。

Aブロックは、こたけ正義感、サスペンダーズ、素敵じゃないか、天才ピアニスト。昨年に続く決勝進出となったこたけは「僕はピンなのであまり比べられずに思いっきりやるだけ」と落ち着いた様子を見せる。そんなこたけに対して、サスペンダーズは「去年準優勝のこたけ正義感が一番一緒になりたくなかった。優勝候補な気がしていて」と警戒。一方、素敵じゃないかが、天才ピアニストに「このブロックで漫才をするのかコントにするのかでだいぶ変わってくるので、ちょっと今答えてもらっていい?」と聞くも、天才ピアニストは「絶対言わへん」とバチバチに。事務所の先輩・後輩対決にも注目が集まりそうだ。

続くBブロックは、ダウ90000、友田、ハイツ友の会、令和ロマンが激突することに。4組の並んだ姿を見た山里からは「まさに、これぞABCと言わんばかりの異種格闘技戦」と期待を高めると、ダウ90000・蓮見は「去年も出させていただいて、その時も令和ロマンさんと同じグループで負けているので、リベンジしたいです」と気合十分。さらに、「(昨年は)全然ウケなくて、陣内(智則)さんが『お芝居』と言っていたので、(今年は)『いいコントだった』と言わせたいです」と意気込む。

残るCブロックは、オフローズ、ストレッチーズ、ダブルヒガシ、ヨネダ2000。オフローズは「僕らだけだとちょっと無名と言われそうですね。学生が紛れ込んだみたいな感じになってないですか?」と不安を口にすると、山里は「大丈夫! そんなことないよ。タワーレコードの店員がまぎれてるすてきな感じ」とすかさずフォロー。その言葉を受けた3人からも「唯一、数的不利なダウ90000とかぶらなくてよかったです!」とコメント。昨年の「M-1グランプリ」でも決勝に進出したヨネダ2000は「もうこのグループでも目標はやっぱり優勝一つなので、これだけ言わせてください」と前置きし、「確実に目標達成させようね」と「M-1グランプリ」でも強烈なインパクトを残した「絶対に成功させようね」の姉妹ギャグを披露する余裕っぷり。そんなヨネダ2000に、山里も「この場で物おじすることなく好き放題。すごいな」と感心。最後はさや香・新山から「自己紹介でかまないこと」と決勝に向けてアドバイスが送られた。

配信後の記者会見では、記者が最年少の友田に意気込みを問われる場面も。「こんなに大勢の方の前でやることは本当にないので、緊張とか興奮したらよくないなと思いますが、無事やり過ごせたら」と終始落ち着いた様子で応じた。決勝進出をしたことで、注目度も高まる中で「今後会ってみたい先輩芸人」についても聞かれると、「ロバート・秋山竜次さんにはお会いしたいなと思っているので、いつかかなったら」と答えると、意外な人物の名前に会場もざわつきを見せる。

昨年ファイナルステージに進出した令和ロマン、こたけ正義感には「決勝」という舞台についての質問が。こたけは「本当にすごいですよね。ABCは本当にスタッフの方の熱量もすごいんで、こんなに盛り上がるんだなっていう、ちょっと驚いた記憶があります」と回顧すると、令和ロマンも「僕らの時は、完全にカベポスターさんに勝てなそうだなって(笑)。30点ぐらい点差がついたので、僕らは伸び伸び楽しくやってました」(髙比良くるま)、「本物の大きいちょうちんがあると思ったんですけど、行ったらなかった」(松井ケムリ)と振り返った。

配信では、ダウ90000からは「リベンジ」という言葉もあったが、これに高比良は「どうせ今年もお芝居するんだろう?」とあおると会場からは笑いが。「余計なことすんなよ! 面白いコントしろよ!」とエール(?)を送ると、「去年、Abema賞の賞金で(ダウ90000)全員とご飯に行ったんですけど、Abemaから賞金が振り込まれたのが9カ月後だったので、そこだけ改善したいです。でもいい戦いにしたいです!」とコメントした。

さらに、ヨネダ2000・誠からはダウ90000に向けて「ヨネダ2000さんとよく数字が間違われるとTwitterでよく見るんですけど、その点についてはどう思われますか?」という予想外の質問が。これに対し、「90000と2000なので、90000が勝っててうれしいです!」と返されると誠もニンマリ。最後まで大盛り上がりで会見は終了した。

なお、「第44回ABCお笑いグランプリ決勝戦」は、7月9日午後1:55からABCテレビで生放送。また、ABEMAでもライブ配信される。

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