大人顔負けの演技力が話題の白山乃愛にインタビュー!「明るくて元気な女の子を演じたい。ホラー系にも挑戦したいです」

坂口健太郎さん主演のドラマ「Dr.チョコレート」(日本テレビ系)がついに今夜6月24日、最終回を迎える。

本作で放送開始当初から大きな話題となっているのは、坂口さん演じる“Teacher”こと野田哲也が行動を共にする10歳の少女・寺島唯を演じる子役・白山乃愛さんの高い演技力。昨年11月に第9回「東宝シンデレラ」オーディションでグランプリを受賞し、本作でドラマに初挑戦した白山さんだが、感情表現が豊かで、時に愛くるしく、時に大人顔負けのシリアスな演技も巧みにこなす。

唯の手術を手伝うオペ看護師・足湯(鈴木紗理奈)の悲しい過去が明らかになった先週放送の第9話では、「悲しかったことも忘れたいのに…忘れられなくて…」と涙を流す足湯に、「忘れなくていいよ。悲しいままでいいんだよ。だって、家族が死んだんだもん」「私たちは、ずっと悲しみながら、それでも生きていくの…この子みたいに強く、生きていくの」と足湯に寄り添いながらも力強く背中を押す演技に、視聴者からは「泣いた」の声が続出した。

初回放送前に行われた制作発表記者会見で「初めてのドラマがここでよかった」と語っていた白山さん。今夜放送の最終回を前に、撮影でのエピソード、そして今後の展望も語ってくれたインタビューを、愛らしさ満点の写真とともにお届け!

――「Dr.チョコレート」がついに最終回を迎えます。今作が初めてのドラマ出演でしたが、撮影を振り返っていかがですか?

「楽しかったです。お芝居も楽しいですし、共演者の皆さんがたくさん楽しませてくれて。(劇中で)唯ちゃんはいつもチョコレートを食べているのですが、甘いチョコレートを食べている時が撮影中では楽しかったです(と満面の笑み)」

――芝居の中で難しいと感じたことはありましたか?

「手術シーンのセリフが専門用語のすごく難しい言葉が多くて、それが難しかったです。手術シーンでは本物のお医者さんが現場に来てくれて、メスの持ち方や切り方、縫い方を教えていただきました」

――唯は、少し大人びている部分とTeacherの前でのかわいらしい部分がありますが、唯と同じ10歳の白山さんご自身はどちらに似ていると思いますか?

「Teacherに甘えている方の唯ちゃんの方です。私はポジティブな性格で、『Dr.チョコレート』のオーディションを受けた時にも自分を信じて、『自分が寺島唯ちゃんになりたい!』『私はいける』という思いでオーディションを受けました。オーディションでは、泣くシーンのお芝居をしたり、医療道具をちょっと使ったりしました」

――その時には全く緊張しませんでしたか?

「緊張しませんでした!」

――オーディションの合格発表が坂口さんからのサプライズでしたが、坂口さんと初めてお会いした時の印象はいかがでしたか?

「今まで見ていたドラマのイメージだと、キリッとしていて格好よくて、しっかりした感じだと思っていたんですけど、現場ではイメージとは違っていて、優しくしてくれたり、みんなを笑わせてくれたり、いろんなことをしてくれました」

――坂口さんが出演していたドラマをご覧になっていたとのことですが、具体的にはどのドラマを見ていましたか?

「『婚姻届に判を捺しただけですが』(TBS系)と映画『ヒロイン失格』『劇場版ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』を見ていました」

――会見では斉藤由貴さんが「2人は撮影していない時もいつも一緒にいる」とおっしゃっていました。坂口さんと仲良くなるきっかけはありましたか?

「きっかけ…(少し悩んで)坂口さんは最初からたくさん話しかけてくれて。前室でセリフ練習をみんなでしたり、指スマをして遊んだり、ものまねをしてもらったり…そうやっていたら、気付いたら仲良くなっていました!」

――ちなみに、坂口さんがどんなものまねをしていたのか教えてもらえますか?

「『ドラえもん』のジャイアンとか、『ハウルの動く城』のカルシファーとか…あとこんな声の方の…(と声まねをしながら)あっ! 平泉成さんです!」

――(笑)。坂口さんは本当に現場でいろいろと楽しませてくれたんですね。少しお話は変わりますが、劇中で唯は韓国ドラマ「愛の手錠」にハマっていますよね。何かハマっているものはありますか?

「同じドラマをいっぱい見ること。1回見たドラマを何回でも見ちゃいます。楽しくて何回見ても飽きないです」

――「愛の手錠」は恋愛ドラマですが、どんなドラマが好きですか?

「そんなにこだわりなく、何でも見るタイプです。怖い系も好き!」

――「Dr.チョコレート」で演技に初挑戦しましたが、今後出てみたいドラマや演じてみたい役はありますか?

「明るくて元気な女の子をやってみたいです。唯も好きですけど、唯は大人っぽさがあるので、もっと明るくて元気な女の子の役をやりたいです。あと、ホラー系もちょっと挑戦してみたいです!」

――ホラー系! 怖くないですか?

「怖くないです!」

――今まで見てきた作品の中で、「この女優さん好きだな」「こういう人みたいになりたいな」と思う人はいますか?

「長澤まさみさんです。『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系)を見て、長澤まさみさんにしかできない演技があって…。暴れる演技だったり、真面目なシーンではしっかりとお芝居したり、そういう演技が好きでした。そんな女優さんになりたいです!」

――ありがとうございました!

「Dr.チョコレート」の出演を経て取材にも慣れてきたそうで、写真撮影中には現場にいたスタッフ一同が「かわいい…」と思わず心の声を漏らすほど、コロコロとさまざまなかわいらしい表情を見せてくれた白山さん。これからどんな作品でその姿を見ることができるのか? 今から待ち遠しくてたまらない。

6月24日放送・最終話「さよなら、Dr.チョコレート」

2年前の爆破事件の首謀者“め様”の正体は、殺された唯の母・寺島葵(安達祐実)の友人・北澤睦美(香椎由宇)で間違いないと確信したTeacherと奥泉渚(西野七瀬)は、睦美と一緒にいる唯を救出するため、急いで北澤の家に向かう。しかし、そこには誰もおらず、一家はすでに軽井沢に引っ越した後だった。刑事の与田太一(平子祐希)の協力を得て、新居の住所を聞き出したTeacherは、“カンパニー”のメンバーにも軽井沢に集まるよう伝える。Teacherと奥泉が新居に到着すると、寝室には睦美の夫・司郎(眞島秀和)の姿が…。迫るTeacherに、睦美は2年前の事件の真相を語り出す――。

【プロフィール】

白山乃愛(しろやま のあ)
2012年7月11日生まれ。埼玉県出身。22年11月に第9回「東宝シンデレラ」オーディションでグランプリを受賞。特技はリップスティック、習字、縄跳び、クラシックバレエ。「Dr.チョコレート」が初のドラマ出演となる。

【番組情報】

「Dr.チョコレート」
日本テレビ系
土曜 午後10:00~10:54

取材・文/K・T(日本テレビ担当) 撮影/尾崎篤志

© 株式会社東京ニュース通信社