洞峰公園譲渡、維持費負担1億5000万円 茨城・つくば市 7月にも住民説明会

つくば市にある洞峰公園(資料写真)

茨城県の洞峰公園(つくば市二の宮)無償譲渡に関連し、市は23日、譲渡を受けた場合の同公園の維持管理費や大規模修繕費を明らかにした。維持管理費の実質負担額は年間約1億5千万円、修繕費の年額負担額は約3500万円を見込んだ。7月に住民説明会を開く方針で、受け入れに向け準備を整える。同日の市議会全員協議会で、五十嵐立青市長らが説明した。

市によると、大規模修繕を予定するのは10件。2023~27年度の間に費用約3億5600万円を見込む。このうちプール棟やフィールドハウス、アリーナ棟など大型の改修工事6件は、県が対応する予定。

17~22年度の県の修繕工事費の実績データなどを踏まえ、市は今後の修繕費用の年額平均負担額を3457万円と想定。国庫補助金の活用も可能となる。

また、人件費や光熱費などを含む維持管理費は3億7947万円、収入は利用料金や自主事業費などによる2億2828万円を見込む。

維持管理費から収入を引いた実際の負担額は、年間1億5119万円と想定した。

市は7月に、住民説明会を市内数カ所で開く予定。その後、譲渡の受け入れに必要とされる市都市公園条例改正案を市議会に提出する方針。

五十嵐市長は「条例提出がどのタイミングになるかはまだ不明」と話した。また、譲渡受け入れについては「市全体にメリットがある」と強調した。

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