<南風>保育士のミライは…

 現役保育士の初コラムはいかがでしたか?(過去記事は「南風 玉城伸悟」で検索すれば琉球新報HPから無料で見られるよ) 最後のコラムは明るい内容で締めたいなーと。保育士のミライは希望だらけだよというお話。結論から言うと、政府の少子化対策や働き方改革が推進されている今こそ、保育業界が動き出しやすいし、変化を起こしやすいよね、ってこと。

 ちょっと振り返るね。過去10年で保育士の年収は約70万~100万増えたこと、ベビーシッターの市場規模が280億円の見込みなど数字に見る保育士の可能性を提示したよね。ICT導入で保育士の時間が1人当たり(1週間で)、約3時間20分浮いて業務負担軽減&子どもたちと向き合えること、園がフリーランス保育士と外部委託契約を結ぶと人件費が年間で約40万円浮くし、保育士不足解消につながるよね? という課題解決策も書いたね。

 そんな中、僕の所には「フリーランス保育士を紹介してほしい」(認可園園長)や「本業(保育士)も頑張りながら保育士資格を生かしたい! 教えて!」(保育士)なんて相談もあり周りで動きがあったよ。(コラム効果!)

 この半年、いや2カ月余りで時代は動いたね。そう「こども誰でも通園制度」。園・保育士にどんな影響があるかな。待ってよ、後ろ向きに捉えないでね。注目されているから。今こそ保育士の価値を、必要性を堂々と提示しようよ。社会的地位の低い職種? 違う違う。僕たち保育士一人一人が価値を認識・自覚していけば社会の目なんておのずと変わるから。

 その子の一番近くで、生みの親と同じ、いやそれ以上の時間、育ての親として命を預かってるんだよ。保育士の価値は保育士が一番分かっているでしょ。ねぇ、そっちはどうかな? 保育士のミライは。(玉城伸悟、主任保育士 tetote代表)

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