ヤマハ:ダイレクトQ2進出のクアルタラロ「足がかなり痛くて、左コーナーでは左側が震えてしまう」/第8戦オランダGP初日

 6月23日、2023年MotoGP第8戦オランダGP MotoGPクラス初日のプラクティス1、2がオランダのTTサーキット・アッセンで行われ、モンスターエナジー・ヤマハMotoGPのファビオ・クアルタラロは総合6番手、フランコ・モルビデリは総合16番手となった。

 クアルタラロは、トレーニング中に左足首を捻挫し、さらに親指を骨折している。そのため、P1終了後のメディカルチェックで判断を仰ぐとされていたが、P1開始早々からその怪我を物ともしない走りを見せる。序盤から上位に名を連ね、周回を重ねるごとにタイムを更新させ、終盤に1分32秒804をマークして5番手で終えた。

 P1終了後のメディカルチェックでP2も出場可能と判断され、より一層気力を増したクアルタラロは、序盤は1分33秒台でラップを刻み、何度かトップに立つ場面も見受けられた。終盤にかけて全体的にタイムが上がり始めると、クアルタラロもタイムを短縮させていく。ラストアタックで自己ベスト1分32秒341に更新して6番手につけ、ダイレクトでの予選Q2進出を果たした。昨年のドイツGPでのフロントロウを凌ぐ、ポールポジション獲得を目指す。

 モルビデリも、ウイーク前に少し体調不良を感じていたようだが、金曜日の朝には回復。午前のP1から多くの周回を重ね、序盤は1分34秒台でラップを刻み、中盤には1分33秒893をマークして16番手となった。P2ではセッティング向上のための作業に多くの時間を費やし、終盤には自己ベストを0.787秒縮めることに成功した。しかし、総合16番手にとどまり、土曜日の予選はQ1からのアタックとなる。

■ファビオ・クアルタラロ(P1:5番手、P2:6番手)
「今日のプラクティスには満足している。でも足がかなり痛くて、左コーナーでは左側が震えてしまうんだ。でもそれは仕方のないことだから、とにかく明日を素晴らしい日にできるよう頑張るだけだ。午前中は痛み止めを打たなかったのだけれど、午後は非常に重要なセッションだから、痛み止めを打って走りうまくいった。明日のスプリントはもう少し継続して走ることになるけれど、それでも同様に良い状態を保てるよう願っているよ」

■フランコ・モルビデリ(P1:16番手、P2:16番手)
「良いところもあってけれど難しい状況もあった。このような金曜日に、ある種、慣れてきている気がする。僕たちは金曜日に苦戦するけれど、明日は良くなることを期待し、Q2に進みたいと思っているよ」

フランコ・モルビデリ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)/2023MotoGP第8戦オランダGP 初日
フランコ・モルビデリ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)/2023MotoGP第8戦オランダGP 初日
ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)/2023MotoGP第8戦オランダGP 初日

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