「十分な説明なく不信感しかない」“熱海土石流”宅地復旧で住民不満噴出「もっと対話を」

熱海市は2021年7月の土石流で被災した伊豆山地区の復興事業について6月23日、住民説明会を開きましたが、市の対応に不満の声が噴出しました。

23日夜、熱海市役所で開かれた住民説明会では、河川の改修工事や市道の整備についての説明があったほか、ライフラインの復旧エリアが追加されたことなどが示されました。

一方、宅地の復旧事業について、市が買い取り分譲する方式から、被災者自ら宅地を造成し、復旧費用の9割を補助する方式に熱海市が方針転換した経緯について、被災住民に十分な説明がなかったことで、参加者から不満の声が噴出しました。

<参加した住民>

「実際もっと対話する場があってもよかったと思う。信頼関係がない中でこういう議論を重ねても不信感しかないんですよ。みんな」

<熱海市 斉藤栄市長>

「信頼関係という言葉がありましたが、誠実に対応していくことで応えていくしかないと思っている」

この説明会は24日も午後2時から行われます。

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