大竹しのぶ 一人芝居『ヴィクトリア』いよいよ開幕 コメントも到着

大竹しのぶが、2002年上演の「売り言葉」(野田秀樹作・演出)以来、21年ぶりに挑む一人芝居『ヴィクトリア』。
その東京公演が、いよいよ6月24日(土)にスパイラルホールにて開幕。

本作は、数多くの名作映画で印象的なヒロイン像を生み出した映画界最大の巨匠イングマール・ベルイマンが、当初、映画脚本として執筆。
その後、敢えてラジオドラマとして発表したという異色の一人芝居です。主人公ヴィクトリアが、自分自身の魂と向き合うかのように語る独白を過去と現在、幻想と現実が融合したかのようなタッチで描いたベルイマン独自の世界…。
大竹しのぶと演出:藤田俊太郎が導くのは、色あせた夢への執着なのか、真実への心の旅路なのか…。

大竹しのぶ(ヴィクトリア)より
最初に台本を読んだ時、ベルイマンが描いた緻密で繊細な世界がとても魅力的で、「これは面白そう!
やりたい!」と思ったんです。が、すぐ「あ、これを全部一人でやるんだ…一人芝居なんだ‥」という現実に
改めて気づき、どうしよう…と(笑)。
この作品は、ヴィクトリアという孤独な女性の脳内をグルグル旅しているかのような劇構造で、孤独な少女時
代、夫の裏切り、夢の中、パーティー、一瞬にして変わる場面、場面を衣装も装置も変わらず私の声、表情だけ
で表すのはとても難しいことですが、だからこそやり甲斐があります。
言葉で観客にイメージを渡す。それこそが、演劇の魅力です。しかも、ベルイマンの世界!
深くて、謎があって、哀しくて、とても美しいのです。 それが伝えられるよう、頑張ります。

~Introduction~
「ベッドから出たくない・・・」 ある朝、目覚めたヴィクトリアはつぶやいた。
カーテンの隙間からこぼれる光が眩しくて、頭痛がひどくなってきた。
そして、彼女の口からは、とめどなく言葉があふれ出る。
でも、彼女が今、語りかけているのは誰なのだろう?
使用人なのか? 自分に無関心な夫なのか?
それとも孤独を抱えた自分自身なのか?
それに彼女は何処にいるのだろう? 自分の部屋?人混みの中?旅の途中?
その答えはすべて、心に不思議な世界を秘めたヴィクトリアの独白の中にある・・・

概要
日程・会場
東京:6月24日(土)~6月30日(金) スパイラルホール
★6/28終演後アフタートーク 八嶋智人
問合:03-5423-5906 (平日11:00~19:00)
西宮:7月5日(水)~7月6日(木) 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
★7/05終演後アフタートーク 高橋克実
問合:0570-200-888 (11:00~18:00 日祝休業)
京都:7月8日(土)~7月 9日(日) 京都芸術劇場 春秋座
★7/08終演後アフタートーク 八嶋智人
問合:075-791-9207 (平日10:00~17:00)
豊橋:7月11日(火) 穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール
★7/11終演後アフタートーク 中井美穂
問合:0570-00-3337 (平日12:00~15:00)

作:イングマール・ベルイマン
演出:藤田俊太郎
翻訳:肥田光久
出演:大竹しのぶ
企画・製作:シス・カンパニー TEL:03-5423-5906 (平日11:00~19:00)

WEB: https://www.siscompany.com/victoria/
WEB:https://www.siscompany.com/victoria/

舞台写真撮影宮川舞子(写真提供:シス・カンパニー)

© 株式会社テイメント