予選落ちの西郷真央と勝みなみ 全米女子オープンへの収穫は?

試行錯誤が続いたショットに手応え(撮影/中野義昌)

◇海外女子メジャー◇KPMG全米女子プロゴルフ選手権 2日目(23日)◇バルタスロールGC(ニュージャージー州)◇6621yd(パー71)

昨年大会30位の西郷真央は「75」とスコアを落とし、通算7オーバー90位で2年連続の予選通過はならなかった。

後半7番(パー5)のバーディでカットラインとなる通算5オーバーに戻したが、8番から2連続ボギー。悪天候の午後組で荒れたグリーン相手とあって、ラウンドを通じてパットで苦しんだ。「(8番でも)それを踏まえてパッティングをしたかったけど、カットラインを意識してしまって、思ったストロークができなかった」と振り返る。

2週後にもメジャー「全米女子オープン」(カリフォルニア州ペブルビーチGL)が控える中、試行錯誤を続けていたショット面が光明だ。「きょう1日、逆球が出たというホールはなかった。内容も良くなってきている」とうなずき、「最近ショットに時間を費やしてきたので、グリーン周りに時間を費やせなかった。ちょっとずつ、そこの割合も考えて練習したい」。オープンウィークとなる次週の過ごし方に考えを巡らせた。

後半の手ごたえを次のメジャーにつなげたい(撮影/中野義昌)

初出場で通算11オーバー130位に沈んだ勝みなみは「きのう、ちょっと打ち過ぎた」と、大きく出遅れることになった初日の「79」を悔やむ。

前週最終日、右に出る傾向のあったショットは今週開幕してからも影響が残っていた。「試合の中で試すことを大事にしている」タイプで、この日も後半は「いままでと“正反対”をやってみた」。やや棒立ち気味でハンドアップのアドレスに変えたところ、「ウジウジしていた(笑)」という構えの力みが消え、リラックスできるようになった。さらにバックスイングもゆっくり上げることを意識し、クリーンに球を運べる感覚があるとうなずく。

カリフォルニア州ロサンゼルスに移動し、つかみかけたショットを自分のものにするべく調整する予定。ペブルビーチでのプレーを心待ちにしながら、モチベーション高くオープンウィークを過ごす。(ニュージャージー州スプリングフィールド/亀山泰宏)

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