大谷、飛ぶ高地で節目200号 相手捕手も絶句

米大リーグ、ロッキーズ戦の5回、25号ソロを放ち日米通算200本塁打を達成したエンゼルスの大谷翔平=23日、デンバー(ゲッティ=共同)

 標高1600メートルの高地デンバーは気圧が低く打球が飛びやすいため打者有利とされるが、その利点を生かした節目のアーチだった。23日のロッキーズ戦、先頭打者で迎えた五回、エンゼルスの大谷は右越えへの25号ソロで日米通算200本塁打に達した。球団を通じ「明日、日米通算201号を打てるように頑張ります」とコメントした。

 内角のボールゾーンに来たシンカーに詰まりながら、角度をつけて強引に左手で押した。背中が反り返るほどに振り抜いて球に力を伝えると、高く上がった打球は約132メートルの飛距離でフェンスを越えた。ロッキーズの捕手ディアスは「要求通りの厳しい球だったのに…」と言葉を失った。続くトラウトにもソロが出て、2人の連続本塁打は球団タイ記録の9度目となったものの、勝利には結び付かなかった。

 八回の打席で三塁打が出れば4年ぶりのサイクル安打だったが、空振り三振で偉業を逃した。ロッキーズのブラック監督は「一振りで試合の潮目を変えてしまう。彼のパワーはいつも危険極まりない」と大谷の怖さを口にした。

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