東山紀之「胸に迫るものがある」 主演舞台『チョコレートドーナツ』が再演

東山紀之主演の舞台『チョコレートドーナツ』が10月8日(日)から再演されることが発表された。

舞台は1979年のウェスト・ハリウッド。ゲイの男性が育児放棄された障がいを持つ子供を育てたという実話に着想を得て製作された映画『チョコレートドーナツ(原題:ANY DAY NOW)』は、社会的マイノリティが直面する問題を告発しつつ、愛と自由を求める人間の本質を描いている。日本でも広く支持を得たこの映画を、2020年世界で初めて、宮本亞門演出で舞台化したが、折からのコロナ禍で残念ながらわずかな上演回数となった本作品。

舞台版では東山紀之がその卓越したダンス、唄、演技で挑み、観客を魅了。再演の舞台でも東山演じるルディが観客の心に迫る。そして共に障がいのある少年マルコを育てようと、世間と闘う検察官ポールには、今回新キャストとして岡本圭人を迎える。『Le Fils息子』(2021)や『4000マイルズ〜旅立ちの時〜』(2022-23)等舞台での活躍が目覚ましい岡本が、新たなポールに挑戦する。またダウン症のある少年マルコ役は、初演同様、実際にダウン症のある青年のオーディションを実施し、トリプルキャストで丹下開登、鎗田雄大、鈴木魁人が選ばれた。そして、共演者には、新たなキャストとして山西惇ら、初演から続投する高畑淳子らと、豪華な面々。

東山は、「『チョコレートドーナツ』は素晴らしい作品なだけに、たくさんの方に見ていただきたいと思っていたので、もう一度チャンスをいただけて大変ありがたいです。さらに、今回は圭人との共演ということで、赤ちゃんの頃に抱っこしていた子が大きくなって、一つの作品で共演できるというのは不思議な感じがしますが、大きな縁も感じます。昔、森光子さんと岡本健一と共演させていただいたときに、圭人があまりに森さんを好きすぎて、座っている森さんにジャンプで飛び込んで行って…ほぼ飛び蹴りなんですよ。それを見てみんなで青ざめるっていうことがあったんですけど(笑)その子と同じ舞台に出演するというのは僕自身、胸に迫るものがあります。

前回、中止となって見ることができなかった方もいらっしゃると思います。これまでよりは生の舞台を安心してお届けできる時期になったので、この普遍的なテーマの作品の魅力を皆様に感じてもらえるよう、時間と場所とを共有できたらなと思います」と語った。

『チョコレートドーナツ』
公演日程:【東京】2023年10月8日(日)~31日(火)PARCO劇場
11月より地方を巡演予定。

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