スコットランド・プレミアリーグのセルティックで活躍するサッカー日本代表のFW前田大然選手(25)が24日、ケーズデンキスタジアム水戸(水戸市小吹町)で開かれたトークイベントに登場した。J2水戸ホーリーホックに所属した2017年を回顧し、「水戸でプレーしていなかったら今の自分はいないし、日本代表にも入れてはいない」と感慨深げに話した。
前田選手は昨年のワールドカップ(W杯)カタール大会では主力のFWとして3試合に先発出場。クロアチアとの決勝トーナメント1回戦では得点を決め、「応援してくれている方がいるからこそ良いプレーができていると改めて感じた」と、日の丸を背負う思いについて語った。
トークイベントは水戸の試合前に開催。会場に集まった大勢のサポーターを目の前にし、「こんなに人(水戸のサポーター)が増えているのかと感じた」と驚きを交えて率直な感想。水戸での印象深い出来事について、「初めて個人応援歌を歌ってもらえた時は、認められたんだなと思いうれしかった」と笑顔で話し、「1年間試合に出る難しさやゴールを決める楽しさ、チームのために戦うことの大切さが植え付けられた」と選手として貴重な経験を積んだことを強調した。
トレードマークのスキンヘッドは「2日に1回そっている」と明かし、「(髪が)短ければ短いほど気合が入る。若干走るスピードも速くなると思う」と会場の笑いを誘った。
イベント後は記者会見に臨み、今後について「一から鍛え直して、またW杯の舞台に立てるように頑張っていきたい」と力を込めた。また、「水戸は良い選手を育てるだけではなく、J1にいないといけないチーム。今後の昇格に期待している」とエールを送った。