浦和と川崎Fは1-1ドロー、両GKのミスからゴール生まれる…浦和の守護神・西川はまさかのボール後逸【明治安田J1第18節】

24日、明治安田生命J1リーグ第18節の浦和レッズvs川崎フロンターレが埼玉スタジアム2002で行われ、1-1のドローに終わった。

今シーズンのここまで黒星が3試合しかない5位・浦和。16試合で12失点の堅守が光るが、直近の公式戦4試合で2ゴールと攻撃力には物足りなさが残る。リーグ戦3試合ぶりの白星を目指す今節は興梠がベンチスタートで、ホセ・カンテが最前線に、2列目左には加入後リーグ戦初スタメンとなる高橋が入った。

対する9位・川崎Fは公式戦4連勝中。チャナティップの退団を発表したなか、18日のYBCルヴァンカップ・湘南ベルマーレ戦で終了間際に劇的決勝弾を叩き込んだ遠野がリーグ戦3試合ぶりのスタメンに名を連ね、家長、宮代と3トップを形成した。

最初のチャンスは浦和。2分、右サイドからのスローインを受けたホセ・カンテがワンタッチで落とすと、大久保がボックス右から左足を一閃する。威力は十分だったが、川崎Fのベテラン守護神・上福元の落ち着いたセーブに阻まれた。

勢いよく試合に入った浦和はホセ・カンテを起点とした前線からのプレッシングも冴える。4分には敵陣深くでビルドアップを摘み取り、CK獲得に持ち込んだ。

一方、川崎Fは大島、家長を中心としたポゼッションから打開を目論むも、中央を固める浦和の守備を前にし、パスコースを探すシーンが続く。足元でのパス交換が中心となり、最終ラインの背後を狙うにもなかなかスペースがない。

それでも20分、密集する中央をテンポよく崩し、背後に抜け出した脇坂がボックス右から右足を振り抜く。しかし、ファーを狙った渾身のシュートはわずかにゴール左へと外れた。

脇坂は28分にも惜しいシーン。右サイドのタッチライン際からのFKでキッカーを務めると、ゴール前にクロスを送るかと思われたが、勢いよく助走をつけ、浦和のGK西川が守るゴールへ直接シュートを放つ。強烈な一撃はクロスバーを直撃した。

ゴールレスで折り返した後半立ち上がり、浦和はハーフタイムに高橋との交代で投入された関根が存在感を見せる。47分、右からのクロスに飛び込み、ヘディングシュート。枠は捉えなかったが、先制を目指すチームに勢いを乗せると、関根はまさかの形でネットを揺らす。

53分、川崎FのGK上福元が高い位置でボールをクリアしようとゴールを大きく空ける。しかし、ヘディングのクリアはセンターサークル内の関根の足元へ。ワントラップから右足を振り抜き、無人のゴールに50m級のロングシュートを突き刺した。

相手GKのミスから先制した浦和。しかし、喜びも束の間、今度は自分たちの守護神・西川の信じられないミスで同点とされる。

58分、ゴール前で岩尾からバックパスを受けた西川だが、利き足の左足でトラップしたボールをなんとそのままゴールに流し込んでしまう。川崎Fのプレッシングが視界に入っていたのか、卓越した足元の技術を誇る西川にとって痛恨の失点となってしまった。

すぐさま追いついた川崎Fは72分に決定機。自陣からカウンターが発動すると、センターサークル付近で浦和最終ラインの背後をとった瀬川がドリブルで持ち運び、ボックス内でGK西川との一対一に。しかし、シュートは枠を捉えなかった。

逆転のチャンスを逸したなかで思わぬアクシデント。78分、74分に途中出場で入ったばかりの小塚が浦和のショルツにアフター気味のスライディングタックルを仕掛けると、足裏がショルツの足を直撃し、1発レッドカードを提示された。

数的有利となった浦和はこのチャンスを流すまいと勝ち越し点を狙ったが、結局、両チームともGKのミスからゴールを奪った以降はネットを揺らせず、1-1のドローに。浦和にとってはリーグ戦3試合連続のドローとなった。

浦和レッズ 1-1 川崎フロンターレ

【浦和】

関根貴大(後8)

【川崎F】

OG(後13)

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