ベゼッチ、バニャイアのドゥカティがスプリントで1-2。ヤマハのクアルタラロが3位に/第8戦オランダGP

 6月24日、2023年MotoGP第8戦オランダGPのスプリントレースがTT・サーキット・アッセンで行われ、マルコ・ベゼッチ(ムーニーVR46レーシング・チーム)が優勝、フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)が2位、ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)が3位を獲得して、中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は12位となった。

 ドゥカティがフロントロウ、2列目にクアルタラロ、ブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)が入り、アプリリア勢と続くグリッドだ。

 ドライコンディションのまま、気温28度、路面温度40度で午後に迎えた13周のスプリントレース。バニャイアがホールショットを奪い、ベゼッチも並ぶがコースオフで3番手。次のコーナーでビンダーがインを突いて2番手に浮上した。クアルタラロは4番手につけている。

 マルティンが4つポジションを上げて6番手、エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ・レノボ・チーム)が6つ上げて12番手、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)も4つ上げて13番手だ。

 2周目の終わりにベゼッチが2番手に浮上。バニャイアとトップ争いを演じるが、3番手のKTMのビンダーもついていく。4周目にはトップ2台がサイド・バイ・サイドの戦いでベゼッチがトップに躍り出る。

 その頃、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(グレシーニ・レーシングMotoGP)がクラッシュして戦線離脱。以降、ベゼッチが2番手のバニャイアを離して8周目には約1秒の差をつけた。

 2番手からバニャイア、ビンダー、クアルタラロ、マルティン、アレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)の集団になり、追い上げているアレイシ・エスパルガロがマルティンをパスする。

 8周目には、ホンダ勢の中上が12番手まで上げたが、マルク・マルケスは17番手までダウン。ヤマハのフランコ・モルビデリ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)は14番手だ。

 トップ3も差が広がりつつあり、バトルはあまり見られない。11周目には唯一クアルタラロが3番手のビンダーの後ろについており、表彰台を狙っている。アレイシ・エスパルガロもクアルタラロの後ろに着けて3台で表彰台争いを演じる。

 ラストラップはベゼッチの独走、バニャイアが1秒差で2番手。上述の3位争いは変動なく、ベゼッチが優勝、バニャイアが2位、ビンダーが3位、クアルタラロが4位、アレイシ・エスパルガロが5位でフィニッシュ。

 しかし、3位フィニッシュのビンダーはトラックリミットの違反により3秒ペナルティが科された。そのため、クアルタラロが3位、アレイシ・エスパルガロが4位、ビンダーが5位に変わった。

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