得意の“砂”で見せ場も 西村優菜は悔しさいっぱいの「72」

悔しさを胸に最終日へ(撮影/中野義昌)

◇海外女子メジャー◇KPMG全米女子プロゴルフ選手権 3日目(24日)◇バルタスロールGC(ニュージャージー州)◇6621yd(パー71)

西村優菜は1バーディ、1ダブルボギーの「72」とスコアを落として通算3オーバー。29位から40位に後退し、「順位が落ちてしまったのは残念。ちょっとでも上げられるように」とラスト18ホールへ気合を入れ直した。

「完全にマネジメントミス」と悔やむ5番でダブルボギーが先行。花道を通して2オンに成功した7番(パー5)、長いイーグルパットが3m以上オーバーしてパーにとどまると、グリーンのスピードに合わせきれないシーンが続いた。

グリーンのスピードに合わせきれなかったのが悔しい(撮影/中野義昌)

苦しい展開で光ったのがショートゲーム。10番のセカンドを「入れちゃいけないバンカー」に打ち込んでから持ち味を発揮した。ニアサイドのピンまで、グリーンに乗ってすぐきつい下りのラインが待つ厄介なシチュエーションだったが、「奥2、3mのパーパットは(残っても)しょうがない」と割り切った。手前のラフだけは避け、思い切りスピンをかけるエクスプロージョン。もう少しでチップインというリカバリーでタップインパーを拾い、「バンカーは好きな方なので、いいイメージはありました」と笑った。

ショートゲームが光る場面も(撮影/中野義昌)

3打目をピタリと絡めた17番(パー5)が唯一のバーディ。レイアップもよぎった最終18番(パー5)、思い切って突っ込んだセカンドが花道を戻されてコレクションエリアのディボットに入り、チャンスにつけきれなかったのがもどかしい。「練習ラウンドでもディボットが多いのは分かっていた。(コースコンディション的に)伸ばさなきゃいけない状況だった」。悔しいフィニッシュを最終日の糧にする。(ニュージャージー州スプリングフィールド/亀山泰宏)

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