インド留学生 書道体験 茨城・明秀日立高受け入れ再開 部員ら「とめ」「はね」指導

書道体験するインドからの留学生たち=日立市神峰町

茨城県日立市神峰町の明秀学園日立高(塙定之校長)は今春から、コロナ禍で停止していた交換留学生の受け入れを本格的に再開した。21日は提携先のインドの高校から来日中の生徒たちが、書道や阿波踊りの授業を通して同校の生徒と交流を深めた。

同校は現在、今回留学生を受け入れているインドのリシクル学園と、オーストラリアのバーンサイド高校と提携。交換留学は2020年以降見送ってきたが、新型コロナウイルス感染症の5類移行を受け、いち早く復活させた。

既に5月にバーンサイド校の留学生を受け入れ、明秀日立の生徒も今夏と秋に両校への留学を予定。リシクル学園の生徒7人と教員4人は今月18~28日までの日程で、明秀日立の生徒宅にホームステイしながら同校の授業への参加や文化交流を図る。

21日の書道体験で留学生は、書道部員から「とめ」や「はね」の技法を学び、「日本」や「星」など好きな言葉を半紙に書き上げた。指導に当たった同部3年の加藤優花さんと上遠野友香さん、鴨志田暖香さんは「模写が上手で驚いた」「貴重な国際交流の機会」「もっと英語でやりとりできるようになりたい」などと語った。

自己探究の課外授業では都内を拠点に活動する阿波踊り集団「寶船(たからぶね)」が講師を務め、留学生は同校生徒に交じって踊りを体験。シュヴァム・シャルムさん(16)は「素晴らしい体験ができてうれしい」と笑顔を見せ、エランさん(18)も「日本の文化や生活にたくさん触れたい」と話した。

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