マイナ問題原因追及―自民 政府対応拙速と批判―立民

マイナンバーカードの見本

 与野党の政策担当者らは25日のNHK番組で、トラブルが相次ぐマイナンバーカード問題を巡り討論した。自民党の新藤義孝政調会長代行は「あってはならないことだ。徹底的に再点検し、原因を追及する」と強調した。立憲民主党の長妻昭政調会長は「拙速にどんどん進めたつけが回ってきた」と政府の対応を批判した。

 現在の健康保険証を来年秋に廃止してマイナンバーカードに一本化する政府方針に関し、新藤氏は実現に向け全力を尽くすとした。公明党の上田勇政調会長代理は、国民の不安を払拭した上で「スケジュール通りに進めることが重要だ」と述べた。

 長妻氏は一本化方針に関し「撤回すべきだ。(紙の保険証が)来年秋の廃止ありきで進んでいる。柔軟に考えてほしい」と訴えた。国民民主党の大塚耕平政調会長は「これだけトラブルが起きており、無理がある」と語った。

 日本維新の会の小野泰輔衆院議員は、政府が情報総点検本部を設置したことを踏まえ「システムの検証が大事だ」と指摘した。

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