渋谷 有名クリエイター手がける“公共トイレ”

「日本のおもてなし文化」を発信しようと、有名建築家などがデザインした渋谷区内の公共トイレが6月23日、区へ引き渡されました。そんな渋谷区のトイレ、実はいま世界からも注目されています。

長谷部区長:「公共トイレの臭い汚いという状況をですね、世界で活躍する建築家・クリエーターの皆さんに協力いただいて、クリエイティブデザインの力で解決するという、渋谷区らしいアプロ―チだと感じております」

渋谷区と日本財団などによって2018年度から始まった「THE TOKYO TOILET」プロジェクト。従来の公共トイレのネガティブなイメージを変えようと、日本が世界に誇る建築家やデザイナーが、渋谷区内の17のトイレをリニューアルしました。デザイン性と快適性を高め、町全体の魅力を高める狙いで整備されたトイレというのが…

記者:「大通りに面したこちらのトイレ、三角屋根など原宿の古き良き一軒家をイメージしたものとなっており、パステルカラーを用いたかわいらしいものとなっています。」

有名デザイナーのNIGO氏がプロデュースしたこのトイレは、家のドアが常に空いているような見た目にするなど、入りやすさに拘ったデザインとなっています。

利用者:「おしゃれでいいんじゃないですか。とてもキレイなトイレっていうのは使いやすいし、入っても安心ですよね」「もともと結構汚い感じだったので、公衆トイレのイメージが変わったっていうところですかね」

渋谷区内に設置された個性的なトイレ。渋谷区は観光資源としての活用や、人目に付くデザインによって犯罪抑止などの効果も期待しています。世界に誇る渋谷の”おもてなしトイレ”、区も街全体の価値向上へ、プロジェクトの発信を続けていくとしています。

従来の公共トイレの「暗い・汚い」といったイメージから、誰もが快適に利用できるよう整備したおかげで、利用者の満足度は44%から89%と大幅に上昇しました。トイレが綺麗に、そしてオシャレになったことでゴミを捨てる人なども減り、街全体が明るく・清潔感が出たなどといった声があるということです。渋谷区は今後もトイレの清潔維持に努めていくとしています。

© TOKYO MX