沖縄が平年より4日遅い梅雨明け 今年の沖縄は雨の少ない梅雨だった

25日(日)午前9時30分ごろ那覇市内の様子 提供=ウェザーマップ

 きょう25日(日)午前、沖縄気象台は、沖縄が梅雨明けしたとみられると発表した。平年に比べて4日遅く、昨年に比べて5日遅い梅雨明けとなった。

梅雨明け後は夏本番の厳しい暑さ

那覇の週間予報(天気・気温)

 きょうの沖縄は朝から太平洋高気圧に覆われて晴れ、那覇の予想最高気温は32℃と今年これまでで1番の暑さとなる予想。向こう1週間も、沖縄は太平洋高気圧に覆われるため晴れ、夏本番の厳しい暑さが続く見通しだ。熱中症の危険度が高くなっているため、熱中症対策を万全にして過ごしたい。

今年の梅雨の特徴

 今年の沖縄は平年より8日遅い5月18日ごろに梅雨入りしたとみられ、6月25日ごろ平年より4日遅く梅雨明けしたとみられる。5月18日から6月24日までの期間降水量は、那覇、名護で平年より上回ったが、他の観測点では平年を下回った。特に南大東島の降水量は平年の半分以下となった。
 5月18日ごろに梅雨入りした沖縄は、6月上旬ごろに2個の台風(台風2号・3号)が接近したが、梅雨入り後から沖縄近海に梅雨前線が停滞しにくい状況となり、晴れの日が多くなった。6月12日ごろからは、沖縄近海に梅雨前線が停滞する日が続き、くもりや雨の日が多くなった。

<気象官署及び特別地域気象観測所>
梅雨期間降水量(5月18日から6月24日まで)(速報値)
那覇   468.0ミリ(平年比123%)
名護   421.5ミリ(平年比115%) 
久米島  285.5ミリ(平年比68%) 
南大東島 149.5ミリ(平年比46%)
宮古島  157.5ミリ(平年比55%)
石垣島  175.5ミリ(平年比60%)
西表島  130.0ミリ(平年比52%)
与那国島 130.0ミリ(平年比53%)

 なお、梅雨は季節現象であり、その入り明けは平均的に5日間程度の「移り変わり」の期間がある。梅雨入り、梅雨明けともに速報値として一旦、発表されるが、春から夏にかけての実際の天候経過を考慮した検討を秋に行い、その結果を確定値としている。

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