大本山永平寺で初の結婚式「縁を結べてよかった」 福井県のカップル、数珠受け取り愛の誓い

厳かな雰囲気の中で行われた仏前結婚式=6月24日、福井県永平寺町の大本山永平寺

 福井県永平寺町の大本山永平寺で6月24日、町内のカップルが仏前結婚式を挙げた。同寺によると同寺での挙式は初めて。新郎新婦は厳かな雰囲気の中、親族に見守られ人生を共に歩むことを誓った。

 式を挙げたのは齊藤省吾さん(31)と弘枝さん(31)。省吾さんが小学生時代に同寺の日曜学校に通っており「幼い頃からお世話になっている永平寺で結婚式を挙げたい」と寺側に相談し実現した。

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 式は釈迦を祭る多宝塔が安置される大講堂「玲瓏閣」で行われ、小林昌道監院が式師を務めた。新郎新婦は、親族や友人ら計80人が見守る中、小林監院から数珠を受け取り、誓いの言葉を口にした。小林監院は「2人が手を携えて良き人生になるよう念願します」と語りかけた。新郎は教師で、教え子40人もお祝いに駆けつけた。

 省吾さんは「永平寺で初めての結婚式と聞いて緊張した。無事に縁を結べてよかった」と話し、弘枝さんは「毎年初詣に来ていた永平寺で挙式できて身が引き締まる思い。明るい家庭を築きたい」と笑顔を見せた。

 同寺は今後も仏前結婚式の相談に応じるという。

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