エンゼルスがさらなる内野手補強 ロッキーズからムスタカス獲得

日本時間6月25日、エンゼルスは25対1で大勝したロッキーズ戦の試合後に、ロッキーズから34歳のベテラン内野手マイク・ムスタカスをトレードで獲得したことを発表した。対価としてロッキーズに移籍するのは、2018年ドラフト11巡目(全体331位)でエンゼルスに入団した右腕コナー・バンスコヨック。実績のあるベテランとマイナーリーガーの1対1のトレードとなった。なお、ロースターの枠を空けるためにエンゼルスはケビン・パドロをDFAとしたことが報じられている。

エンゼルスが獲得したムスタカスは通算207本塁打の実績を誇るスラッガー。ロイヤルズ時代の2017年にキャリアハイの38本塁打、ブリュワーズ時代の2019年にも35本塁打を放ったが、レッズ移籍後は故障に悩まされるシーズンが続き、2ケタ本塁打すら達成できていない。ロッキーズと契約した今季は、ここまで47試合に出場して打率.270、4本塁打、17打点、OPS.795を記録している。なお、レッズが4年契約を1年残してムスタカスを解雇しているため、今季の年俸1800万ドルのほとんどはレッズに負担義務がある。

ムスタカスは今季ロッキーズで一塁と三塁を守っており、過去には二塁手としてのプレー経験もある。エンゼルスはジャレッド・ウォルシュがマイナー降格となり、スイッチヒッターを除くと、左打者がマット・サイス(捕手)とミッキー・モニアック(外野手)しかいなくなったため、左打ちの内野手としてムスタカスの獲得に動いたとみられる。三塁には獲得したばかりのエスコバーがいるため、ムスタカスはウォルシュの代役として「対右腕用の一塁手」が主な役割となりそうだ。

エンゼルスが放出したバンスコヨックはマイナーA+級でプレーしていた23歳の右腕。今季は11試合に先発して62イニングを投げ、4勝3敗、防御率2.76、56奪三振、被打率.195の好成績を残していた。「MLBパイプライン」による球団別プロスペクト・ランキングのトップ30には含まれていない選手である。

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