【宝塚記念】世界一位イクイノックスがVで現役最強を証明

6月25日、阪神11Rで行われた第64回宝塚記念(3歳上オープン・G1・芝2200m・1着賞金=2億2000万円)は、C.ルメール騎乗の1番人気、イクイノックス(牡4・美浦・木村哲也)が快勝して現役最強を証明した。勝ちタイムは2分11秒2(良)。

2着に10番人気のスルーセブンシーズ(牝5・美浦・尾関知人)、3着に2番人気のジャスティンパレス(牡4・栗東・杉山晴紀)が入った。

G1を4連勝

ドバイからの帰国後、国内初戦となったイクイノックスが現役最強を証明した。昨年の天皇賞・秋からこの勝利でG1を4連勝。「ロンジンワールドベストホースランキング」では世界ランク一位をキープしているが、初の関西遠征、帰国後初戦ということで死角があるのでは思われた。しかし、その不安視をあっさりと払拭し、見事な勝ちっぷりだった。レース前半はまさかの後方2番手を追走。場内はややどよめいたが、鞍上は慌てることなく3コーナー付近から大外に持ち出して進出を開始した。直線でも大外から差し脚を伸ばして力強くライバルを交わしていき、栄光のゴールへ飛び込んだ。

宝塚記念を勝ったイクイノックスは、父キタサンブラック、母シャトーブランシュ、母の父キングヘイローという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、馬主は(有)シルクレーシング。通算成績は8戦6勝。重賞は2021年東京スポーツ杯2歳ステークス(G2)、22年天皇賞・秋(G1)、有馬記念(G1)、23年ドバイシーマクラシック(G1)に次いで5勝目。鞍上のC.ルメール騎手は同レース2勝目、管理する木村哲也調教師は初勝利。

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