モーガン、ラピノーだけじゃない!昨季NWSLのMVP、アメリカ22歳FWが女子W杯へ向け好調維持

[写真:Getty Images]

7月に開幕を控えるオーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)。なでしこジャパンの活躍はもちろん、他国のスターを見るまたとないチャンスだ。

【動画】ソフィア・スミスが圧巻ドリブル弾2発を含むハットトリック、杉田妃和のアシストも

アメリカ女子代表は21日にメンバーが発表され、アレックス・モーガンやミーガン・ラピノーといった4度目の大会を迎えるベテラン勢に加え、20歳のトリニティ・ロッドマンや18歳のアリッサ・トンプソンら14名が初のW杯の臨むこととなる。

その1人がソフィア・スミス。なでしこジャパンの杉田妃和と同じく、ナショナル・ウィメンズ・サッカーリーグ(NWSL)のポートランド・ソーンズFCに所属するアタッカーは、昨季のレギュラーシーズンで14得点を挙げる活躍を見せ、当時21歳で歴代最年少のMVPに選出された。

今季も好調を維持し、23日に行われた第13節のワシントン・スピリットとの首位攻防戦でシーズン2度目のハットトリックを達成。サマンサ・カー(現:チェルシー)の記録を塗り替え、史上最年少でリーグ通算30得点に到達している。

スミスはワシントン戦で圧巻のドリブルゴールを2本仕留めているが、決してスピード型というわけでなく、繊細なボールタッチにシュートレンジと正確性が合わさったタイプ。1つ外へ持ち出してシュートコースを作る2点目のプレーや、3点目のファーストコントロールは圧巻だ。

「隙があったらシュートを狙う。そこからゴールが見えるのに、どうしてもっと運ぶ必要があるの?」

ボックス外からの2得点についてアメリカ『CBS』はこう伝えている。

「ただありのままでいるだけ。考え過ぎると悪い結果になると思う。だから私はただリラックスして、落ち着いて、ありのままの自分でいようとしているだけなんです」

史上初の大会3連覇を狙うアメリカはグループEに入り、ベトナム女子代表、ポルトガル女子代表、オランダ女子代表と同居。スミスの代表キャップは29試合12得点だが、大会後には数字がさらに増していることだろう。

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