地域の安寧を祈願 茅の輪くぐり 茨城・常陸太田の若宮八幡宮

茅の輪をくぐる氏子や地域住民ら=常陸太田市宮本町

茨城県常陸太田市宮本町の若宮八幡宮(和田忠彦宮司)で25日、けがれを祓(はら)い、災難を予防する「夏越(なごし)の大祓(おおはらえ)式・茅(ち)の輪くぐり」の神事が執り行われた。氏子や地域住民らが茅の輪をくぐることで祓い清め、巫女(みこ)舞「鶴子舞」で地域の安寧を祈願した。

大祓詞(おおはらえのことば)奏上の後、参加者は紙人形に息を吹きかけるなどしてけがれを移し、境内に設置された茅の輪(直径約2メートル)を8の字を描くように回りながらくぐり抜けて身を清め、人形を納めた。鶴子舞は約600年前に鶴岡八幡宮から伝わったとされ、世界平和を祈念する「浦安の舞」を奉納した。

和田宮司は「今年下半期も心身ともに健全で、いろいろな仕事を精いっぱい努めてほしい」と話した。境内の茅の輪や七夕飾りは7月7日まで設置される。

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