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プロライフセーバーとして遊佐町の海水浴場で活動し、ライフセービング競技の世界チャンピオンでもある平野修也選手(37)=東京都=が講師となり、海の事故から身を守る方法を学ぶ教室が25日、同町の西浜海水浴場で開かれ、小中高生や保護者が、海開きを前に参加した。ライフジャケットの重要性や浮いて助けを待つことなど、溺れた際の対応を教わった。
小中高生やその保護者ら約70人が参加。平野選手は自分が溺れそうになったら慌てずに浮くことを意識することや、誰かが溺れていたらペットボトルやバケツなど浮具になる物を投げて渡すことなどをアドバイスした。
ライフジャケットの適切な着用方法についても実演を交えて解説し「恥ずかしがらず、身に着けることがかっこいいと思ってほしい」と呼びかけた。父親、姉と盛岡市から参加した岩手大付属小4年佐藤向君(9)は「ライフセーバーのことを知りたくて参加した。ライフジャケットを着る方法を学べて良かった」と話した。
平野選手は大学卒業後、東京消防庁に入庁し、水難救助などを担当、在職中にライフセービング競技を始めた。2017年には五輪未採用種目の世界大会「ワールドゲームス」に出場し、ライフセービング・プール競技の200メートル障害物リレーで世界一に輝いた。15年に退職し、プロ選手になった。深瀬靖彦県ライフセービング協会副会長の誘いで毎年、同町の西浜、釜磯、十里塚の各海水浴場で海水浴客の安全を守っている。