中上貴晶、今季ベストの8位獲得も「全体的には改善が必要な部分がたくさんある」/第8戦オランダGP決勝

 6月25日、2023年MotoGP第8戦オランダGP MotoGPクラスの決勝がオランダのTTサーキット・アッセンで行われ、中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は8位でチェッカーを受けた。

 いよいよ決勝日を迎え、午前にはレース前最後の調整の場となるウォームアップ走行が行われた。中上はセッション中に7周をこなし、多くのラップで1分32秒台をマーク。ラストアタックでは自己ベストに迫る1分32秒555で2番手につけ、決勝レースに挑んだ。

 決勝レースは気温30度、路面温度47度のドライコンディションとなった。このウイークを通して比較的柔らかめのタイヤを選択していた中上は、多くのライダーがフロントにハードタイヤを選択するなか、ミディアムタイヤとリヤにはソフトタイヤを選択していた。

 そんな中上は14番グリッドから好スタートを切って、9番手にポジションを上げる。そのあと一時的に順位を落とすも、中盤には7番手に浮上し、前を走るアレックス・マルケス(グレシーニ・レーシングMotoGP)を追いかける。そんななかレース折り返しで、中上はトラックリミット違反でロングラップペナルティを課されることになる。

 翌14周目にペナルティを消化すると、ルカ・マリーニ(ムーニーVR46レーシング・チーム)に先行を許し、8番手にポジションを落としてしまう。その後は、しっかりとその順位を守り切って、今季ベストとなる8位でチェッカーを受けた。

 サマーブレイク前最後となる今大会だが、今季ベストリザルトを獲得し、ランキング16位で前半戦を締めくくった。度々フロントのフィーリングに悩まされていた中上は、引き続きマシンの改善を図り、さらに「新しいアイテムを試す」という。後半戦に向けてさらなる上位フィニッシュに向けて準備を進める中上が、活躍を見せてくれることに期待したい。

■LCRホンダ・イデミツ中上貴晶(決勝:8位)
「全体的には改善が必要な部分がたくさんあり、思うようにプッシュすることができませんでした。しかし、ミスをせず、リズムをキープして走るように心がけました。これからサマーブレイクに入りますが、後半戦は新しいアイテムを試し、マシンの改善につなげていきたいです」

中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2023MotoGP第8戦オランダGP 決勝
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2023MotoGP第8戦オランダGP 決勝
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2023MotoGP第8戦オランダGP 決勝
中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2023MotoGP第8戦オランダGP 決勝

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