「放課後にキス、身体触る」教え子の女子生徒にわいせつ、元中学教諭男に懲役3年求刑

大津地裁

 教え子の女子生徒にホテルでみだらな行為をしたとして、児童福祉法違反の罪に問われた元大津市立中教諭の男(40)=懲戒免職=の初公判が26日、大津地裁(沖敦子裁判官)であった。検察側は懲役3年を求刑し、弁護側は執行猶予付き判決を求め、即日結審した。判決は7月7日。

 地裁は、生徒のプライバシー保護を理由に、公判では被告の名前や住所などを伏せる決定をしている。

 検察側は冒頭陳述で「放課後、校内で勉強を教える中でキスしたり身体を触ったりするようになった」と指摘。論告では「自己の性欲を満たすために教員の立場を利用した」と非難した。また、「先生の教えを受けて英語を好きになった。先生を信頼していた。突然ハグやキスをされ、拒否すると話せなくなると思った」とする生徒の供述調書が読み上げられた。

 弁護側は、専門機関で治療を受け、子どもと関わらない仕事に就くことを決めているなどとして、情状酌量を訴えた。

 起訴状によると、男は授業を担当していた女子生徒が18歳未満と知りながら、教諭の立場を利用し、昨年12月23日と今年2月28日、滋賀県内のホテルで性交した、としている。男は今月20日に懲戒免職処分を受けた。

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