“体験型”防災イベント 街中でキャンプも 広島市

実際の体験から防災意識を高めるその名も「泊まれる防災イベント」が広島市内で行われました。「泊まれる防災」とは一体?

「膨らんできてる!膨らんでる!」

24日、旧市民球場跡地市内中心部にある「ひろしまゲートパーク」で行われた防災イベント。中でも人気を集めていたのは…

「ただいまの揺れは震度6強です」広島市消防局の地震体験ブースです。リビングに見立てたスペースで市の想定する最大想定震度6弱から6強の横揺れを体験しました。

地震体験をした親子「思った以上の揺れで、もし子どもを普通に抱っこしていたら多分耐えられない。家具の立て付けとか考えなおしたいと思った」

実際に体験しながら災害や防災について学ぶことのできるブースが並びました。

斉藤俊幸記者「ブースの隣、ゲートパークのど真ん中なんですがテントを広げ、キャンプの準備が始まっています」

もうひとつのメインイベントが災害時、屋外での寝泊りを想定した「街中キャンプ」。道具は原則“ほぼ”すべて参加者が持参します。なぜ“ほぼ”なのかというと…

主催者 森信秀一郎さん「これは発泡スチロールでできている非常用の組み立てベッドで、避難所とかこういう時の防災用にちょうどいいということで無償で貸し出しています」

参加者たちが宿泊するのはコンクリートの上。普段の山のキャンプとは少し勝手が違います。

参加者「こういうものがあったら(災害時にも)すぐに対応できると思うのでとてもいいと思います」

キャンプをもしもの時の備えを考えるきっかけにしてほしいというのが狙いです。

主催者 森信秀一郎さん「実際に自分の家にあるものを持ってきてもらうとか、ここで体験したものを持って帰ってもらうとか、自分の家に意識を高めてもらいたいということで今回体験型のイベントを企画しました」

今回参加したのは家族連れなど14組およそ50人。午後10時の就寝時間までみんなで火を囲みました。

参加者「気軽に楽しく大事な防災も学べてすごくいい機会だったと思います」

企画した青年会議所は同様のイベントを定期的に開催していきたいとしています。

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