水難救助、連携を確認 茨城・ひたちなかの阿字ケ浦で訓練

要救助者役を波打ち際へ連れていく救助隊員(左)=ひたちなか市阿字ケ浦町

夏の海水浴シーズンを前に、消防などによる水難救助訓練が26日、茨城県ひたちなか市の阿字ケ浦海岸で行われた。約40人が参加し、事故発生から救助までの流れや関係機関との連携の在り方などを確認した。

訓練はひたちなか・東海広域事務組合消防本部と県、県警、茨城海上保安部が合同で実施。4人の海水浴客が沖合に流されたとの想定で実施された。

救助隊員は、水上バイクで海面に浮かぶ2人と消波ブロックにいる1人を救助して波打ち際へ搬送。県防災航空隊のヘリコプター「つくば」も出動し、残る1人を消波ブロックからつり上げて収容した。

県警航空隊のヘリコプター「ひばり」と現場指揮本部、同消防本部(同市笹野町2丁目)にある通信指令課の3者間による無線伝達のほか、同消防本部潜水隊の水中捜索などの訓練なども繰り広げられた。

同消防本部の打越哲也次長は「訓練を生かし、相互に連携して迅速な人命救助に当たりたい」と力を込めた。

同市では7月15日から8月20日まで、阿字ケ浦と平磯の両海水浴場が開設される。

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