ワクチン誤保管 希望者に抗体検査 笠岡の1医療機関、新型コロナで

笠岡市役所

 笠岡市の医療機関1カ所が新型コロナウイルスワクチンを誤って冷凍保管し、接種していた問題で、市は26日、希望する対象者に抗体検査を実施することを明らかにした。抗体価が低く、改めて接種を望む人には9月中旬以降、ワクチン接種を行う方針。

 ワクチンはファイザーとモデルナ製で本来は2~8度で冷蔵保管するよう定められていた。2021年10月以降、発覚する今年3月まで市内外の1312人に接種。保管ミスのあったワクチンの有効性については、ファイザー社は有効性を検証できないとし、モデルナ社は有効との見解を示している。健康被害は報告されていない。

 市が市議会全員協議会で検査の実施を報告した。7月上旬に対象者全員に案内を送付し、同下旬から市民病院(同市笠岡)で抗体検査を行う。

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