26日午後2時15分ごろ、千葉県成田市飯仲の国道51号と市道が交わる交差点で、横断歩道を歩いていた男女2人がトラックにはねられた。高校生とみられる女性は頭を打ち、搬送先の病院で死亡が確認された。19歳ぐらいの男性も重傷を負い病院に搬送された。
成田署は自動車運転処罰法違反(過失傷害)の疑いでトラックを運転していた埼玉県久喜市東大輪、日下部孝延容疑者(63)を現行犯逮捕。容疑を認めている。同署は容疑を同致死に切り替えて調べている。
同署によると、容疑者は「赤信号に気付くのが遅れた」と供述。同署は青信号で横断歩道を渡っていた2人にトラックが突っ込んだとみて捜査している。
現場では一部の車線が規制され、警察官が鑑識作業を行っていた。道路には2人が履いていたとみられる靴2足や車の破片が飛び散っていた。事故を起こしたとみられるトラックが止められており、左前部が破損していた。
近くの飲食店で働く女性(35)は救急隊の到着前に応急処置をする人たちにタオルを手渡した。男女が並んで倒れており、男性は意識があるように見えたが、2人とも呼びかけに応じられない様子だったという。女性は「とてもショックだった。小学生の子どもの通学路でもあるので心配だ」と声を落とした。
帰宅のため現場を通った女子高校生は「スピードが(制限速度より)速く見える車もよく通る。とても怖い」と話した。