優勝取り消し裁定を受けたポルシェが抗議の意向。スキッドブロック違反は『1mm未満』/IMSA第5戦

 ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツは、6月25日に行われたIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第5戦における技術違反との裁定に対し、抗議する意向を表明した。

 ニューヨーク州のワトキンス・グレン・インターナショナルで行われた6時間レースで、6号車ポルシェ963のニック・タンディ/マシュー・ジャミネ組は残り6分を切ってからの大逆転により、トップチェッカーを受けていた。

 しかし、レース後の車検でマシン底部のスキッドブロックの厚みが足りていないことが発覚し、暫定リザルトではクラス最後尾へと回され、2番目でチェッカーを受けたBMW Mチーム RLLの25号車BMW Mハイブリッド V8(ニック・イェロリー/コナー・デ・フィリッピ)が繰り上がりで勝利を手にしていた。

 日曜日の遅くに発表された声明でチームは、フロントのスキッドブロックの摩耗が、規則の許容範囲から「1mm未満」の逸脱であったことを明らかにした。また、リヤのスキッドの摩耗は「ルールの許容範囲内」であったとしている。

「ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツはすべてのデータを収集し、抗議手続きに従う予定だ」と声明には記されている。

 第5戦のワトキンス・グレン6時間レースをGTPポイントランキング首位で迎えたジャミネとタンディは、優勝を失ったことにより、ドライバーズ選手権でアクション・エクスプレス・レーシングのピポ・デラーニとアレクサンダー・シムズに首位の座を明け渡した。

 暫定優勝となったデ・フィリッピとイェロリーが現在ランキング2位につけており、ジャミネ/タンディ組はトップから75ポイント差の暫定3位へとポジションを下げている。

6号車のドライバーらと話し込むロジャー・ペンスキー

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