リンゴの提供方法は指針外 保育園事故で監査結果公表

愛媛県庁

 愛媛県新居浜市の新居浜上部のぞみ保育園で5月、生後8カ月の男児が給食で離乳食のリンゴを食べた直後に意識不明の重体となった事故で、県と市は26日、指導監査結果を公表し、リンゴの提供方法が国の指針に沿っていなかったと指摘した。園に運営方法の改善を求め、文書で報告するよう通知した。

 県保健福祉課によると、園では乳児の離乳食としてみじん切りにした生のリンゴを提供していた。厚生労働省による保育施設などの事故防止ガイドラインでは、加熱したリンゴを提供するよう定めている。

 監査結果は、園長や栄養士ら職員の危機管理意識が欠けていたと指摘し、研修と安全管理体制の再構築を求めた。

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