笠岡市議会 否決案が可決扱いに 議長が宣告ミス、採決やり直しへ

笠岡市役所

 26日開かれた笠岡市議会本会議で採決された条例改正案について、過半数の議員が否決に賛成したにもかかわらず、議長の宣告間違いで可決として扱われるミスがあった。閉会後に発覚したため採決結果の修正はできず、7月6日に改めて臨時議会を開き、採決をやり直す。

 市が各世帯に無料配布している指定ごみ袋の枚数を減らす条例改正案の採決で、「否決すべきだ」とする委員長報告に16人中11人が賛成した。だが、妹尾博之議長は誤って「可決された」と宣告した。

 閉会後、職員からミスの可能性を指摘された議会事務局が録音データを確認し、間違いが判明。同市議会の会議規則にこうしたケースに対応する定めはなく、全国市議会議長会に相談したところ「宣告の言い間違いはどうにもできない。改めて議決することが望ましい」との助言を受けた。

 同市議会で宣告の誤りによる議決やり直しは過去にないという。塚本真一事務局長は「あってはならないミス。緊張感を持って職務に当たりたい」と話した。

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