ペイペイで他人の電子マネー8万円分を不正送金 有罪判決の神戸市職員、懲戒免職に

神戸市役所=神戸市中央区

 神戸市は26日、他人の決済アプリアカウントから電子マネーを不正に送金したとして有罪判決を受けた建設局の男性職員(32)を懲戒免職にした。

 職員は4月、自宅で知人女性のスマートフォンを無断で操作し、決済アプリ「PayPay(ペイペイ)」で自身のアカウントに8万円分の電子マネーを不正に送金したとして、兵庫県警に電子計算機使用詐欺の疑いで逮捕された。神戸地裁は23日、懲役1年6月、執行猶予3年を言い渡した。

 職員は市の聞き取りに対して「借金があり、生活が苦しかった」と理由を述べ、「市と市職員全体に迷惑をかけて申し訳ない。更生して今後の人生をやり直したい」と話したという。(井沢泰斗)

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