緊急避妊薬、処方箋なしの提供を夏から調査研究として開始

 厚生労働省は26日、望まない妊娠を防ぐための「緊急避妊薬(アフターピル)」について、今夏から全国を対象とした調査研究として試験的な販売を始めることを決めた。来年3月まで実施し、正式な運用を始める際の参考とする方針だ。

全国の要件を満たす薬局で販売予定

 この日開催された同省の検討会では、研修を受けた薬剤師がいるなどの一定の要件を満たす薬局に限定したうえで、試験的に処方箋なしでの販売を認めることを了承した。地域で格差が生じないよう、要件を満たす薬局は全都道府県ごとに選定できるようにする。

 試験運用後、正式に販売を認可するには薬事承認の手続きが必要となるため、この調査研究の結果をその根拠の一つにもする構え。

© 合同会社ソシオタンク