【インドネシア】ホンダ、国立大学にEVを無料貸し出し[車両]

ホンダ・プロスペクト・モーターは、インドネシア大学にEV「Honda e(ホンダイー)」などを提供した=26日、西ジャワ州デポック(NNA撮影)

ホンダのインドネシア四輪製販法人ホンダ・プロスペクト・モーター(HPM)は26日、国立インドネシア大学に電気自動車(EV)「Honda e(ホンダイー)」2台などを無料で貸し出す取り組みを発表した。同大学と環境に優しく持続可能なエコシステムの構築や電動化技術の教育で協力する。

貸出期間は3カ月間。大学生や大学教員らが専用のアプリを通じて予約し、構内の配車サービスとして利用する。EVのほか、電動スクーター「PCX ELECTRIC(エレクトリック)」1台、ポータブル電源「LiB-AID(リベイド) E500」1基を提供し、充電ステーションを無償で設置した。

首都ジャカルタ郊外にあるインドネシア大学のデポック・キャンパスで26日、覚書の署名式を行った。教育・研究活動支援の一環で、試験車両として、主力車種の「ブリオ・サティヤ」1台を無償提供することや、今後3年間、同大の学生に対し、ホンダのハイブリッド技術などに関する教育機会を設けることも発表した。

ホンダはグローバルで、同社の関わる全ての製品と企業活動を通じて、2050年にカーボンニュートラルを目指すことを掲げている。

HPMの清水光太郎社長はNNAに対し、「カーボンニュートラルは自動車メーカーだけでは達成できないため、さまざまな機関や団体との協力が必要だ」と説明。インドネシア大学との協業では、特に若い世代にホンダのカーボンニュートラルへの姿勢を示す機会と期待を示した。今回の取り組みを第1弾として、今後、協業するパートナーを拡大していくことにも意欲を示した。

インドネシア大学のキャンパス構内を走行する「Honda e」=26日、西ジャワ州デポック(NNA撮影)

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