【韓国】電池用単結晶正極材、LG化学が国内初量産[車両]

韓国化学大手のLG化学は26日、清州工場(忠清北道清州市)で次世代の電気自動車(EV)バッテリー向け単結晶正極材の量産を開始したと発表した。新製品はニッケルやコバルトなど複数の金属を単結晶粒子に合成したもの。ハイニッケル単結晶を用いた正極材の量産は、国内初となる。

清州工場で生産された新製品の納品は7月から開始される予定。また、単結晶正極材の生産ラインを亀尾工場(慶尚北道亀尾市)にも増設し、年産能力を5万トン規模に引き上げる計画だ。

単結晶正極材を使用したバッテリーは、従来の多結晶正極材に比べて容量が最大10%大きく、バッテリー寿命も最大30%延びた。また、充電や放電時のガス発生を抑えており、安定性の向上も期待できるという。

同社は今後、パウチ型バッテリーや直径46ミリ・長さ80ミリの「4680」バッテリーにも適用可能な単結晶正極材を開発し、供給先の拡大を狙う方針だ。

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